屋根を待つ家
チュートリアル用の家です(施主・実在の敷地なし):7.28 × 6.37 m の2階建て、東に 3.64 × 4.55 m の書斎、玄関前に幅 2.73 m のポーチ。屋根は3つ:2階の 切妻、2階の壁に当たる書斎の 片流れ、正面の壁に付く 寄棟のポーチ屋根 です。
地域(北海道 札幌市)は住所から入るので、あとで使う構造チェックの積雪(190 cm)もすでに設定されています。
1軒の家に3つの屋根を順に掛けます:切妻のレイアウト(寸の勾配・軒の出・棟・辺)、上階の壁に当たる片流れと高さの違う寄棟のポーチ屋根、小屋組(和小屋・登り梁・垂木・小屋伏図・部材の編集)、軒まわり・雨樋・屋根材・雪止め、現しの勾配天井、そして断面図・立面図・北海道の積雪・数量。家はチュートリアル用の架空のもので、SumiCAD 自身で作っています。
チュートリアル用の家です(施主・実在の敷地なし):7.28 × 6.37 m の2階建て、東に 3.64 × 4.55 m の書斎、玄関前に幅 2.73 m のポーチ。屋根は3つ:2階の 切妻、2階の壁に当たる書斎の 片流れ、正面の壁に付く 寄棟のポーチ屋根 です。
地域(北海道 札幌市)は住所から入るので、あとで使う構造チェックの積雪(190 cm)もすでに設定されています。
形状 で屋根の形を選びます:片流れ・切妻・寄棟・バタフライ・陸屋根(描いたあとは辺ごとのカスタムも)。軒先(低)FL+ はこの階の床からの軒の高さです。ここでの値は次に描く屋根にも引き継がれます。
勾配の欄は 寸(4寸 = 4/10 = 40 %)、%、° を受け付け、常に % と寸を並べて表示します。北海道のガルバリウム屋根では4寸がよく使われ、片流れの立平なら 1〜2.5寸で足ります。
方位は真北基準なので家に一度決めれば済みます。ここでは軒の出 600、けらばの出 450。あとで描いた屋根も辺ごとに値を変えられます。
マジックワンド(Space+クリック)は壁に沿う屋根の早い描き方です。任意の外形の角をクリックして描くこともでき(多角形、ダブルクリックか最初の角で閉じる)、各辺は後ろの壁芯から測られるので軒の出はあとから編集できます。
破線が屋根の端、矢印が勾配付きの流れ方向です。
どの欄も選んだ屋根をすぐ変えます(それぞれ取り消し1回)。軒先(低)FL+ で屋根全体を上下、厚さ は断面に描かれる屋根の厚みです。平面のハンドルで角や辺を動かし、辺の中点をドラッグすると角を追加します。
切妻の 低い辺 は屋根が立ち上がる軒で、棟はそれと平行です。片流れでは同じ考えで低い側を決めます(基準)。
全辺「軒」なら寄棟、向かい合う2辺が「切妻」なら切妻屋根、片端だけ寄せれば片寄棟です。辺を変えると屋根は カスタム(多面)になり、隅棟・谷は自動で求まって3D・小屋組・数量に入ります。Ctrl+Z で切妻に戻ります。
A側は低い辺の側、B側は反対側です。中心からのずれか軒Aからの距離を入力します。軒高をそろえる ならB側の勾配が、勾配をそろえる ならB側の軒高が変わります。平面や3Dで棟の中央をドラッグしても動かせます。
2階の妻壁は自動で屋根まで伸びます(壁の上端が「屋根まで」)。左ドラッグで回転、右ドラッグで移動、ホイールでズーム。
屋根はそれぞれ階に属します。これは1階に描くので高さは1階の床からです。上階の壁に付く片流れは、高い辺 がその壁にあり、壁から離れる方へ流れます。
描いた外形は下の壁に合わせられ、各辺に実際の出(ここでは3辺 455、2階の壁沿いは 0)が入るので、Space+クリックの屋根と同じく軒の出… であとから変えられます。矢印は屋根の流れる向きで、次のステップで東向きにします。
低い辺(既定)は軒を「軒先(低)FL+」に保ち、勾配で上がります。高い辺 は上端を水平にその高さに保ちます。2階の窓台の下で壁に当てたいときに便利で、高い辺の高さを入れると軒が追従します。図上で選ぶ で平面上の辺を選びます。
これで3つの屋根が3つの高さにあります:2階の切妻(軒 2階+2,800)、片流れ(1階+2,600 から2階の壁へ)、ポーチ(1階+2,300)。それぞれ独立した要素で、勾配・小屋組・仕上げを個別に持ちます。
壁側を切妻(妻)にすると、ポーチは正面の壁へ上がる三方寄棟になります(よくある玄関の庇)。同じ方法で、両端を寄せた片流れや、片端だけ寄棟の切妻も作れます。
書斎の壁は1階分の高さ(2階の床まで)で描いたので、片流れを突き抜けていました。下の要素を切る で上端が「屋根まで」になり、屋根の下面に区間ごとに沿い、勾配を変えても追従します。一覧に1つ残るのは片流れが当たる2階の壁で、自分の床に立っているので正しい状態です。ポーチ屋根でも2本の柱に同じ操作をします。それぞれ取り消し1回。
下の屋根が上の壁に当たるところでは、屋根は壁面で止まります。数量は屋根ごとに数えます(5章)。
和小屋 は小屋梁を壁に掛け、その上に小屋束、束に母屋と棟木、その上に垂木。登り梁 は軒桁から棟木へ斜めの梁を掛けます(現しが多い)。垂木構造 は垂木だけで短いスパン向け。母屋下がり は母屋を妻壁から妻壁へ掛けます(この家の既定)。
その下に垂木・母屋・棟木・束の寸法(0 = 梁チェックで自動)、母屋の割付、けらば側の納まり(母屋を出す・はしご・けらば梁)、樹種、屋根の水平構面、垂木の留め金物(告示1460)があります。
ポップオーバーに登り梁の行が出ます:寸法と間隔、軒の出を梁で持たせる 壁より外へ(片持ち梁)。屋根ごとに形式を変えられ、プロジェクトの標準として保存 で、個別設定のない屋根すべての既定になります。
垂木は軒に直角に桁から棟まで掛かり、隅棟・谷で切られます。平面・断面・3Dに描かれ、梁チェックで積雪を含めて検討され、数量に数えられます。
小屋伏図は軸組レイヤーで見たその階のビューです:各部材に記号(K 桁、KB 小屋梁、MN 棟木、M 母屋、KZ 小屋束、R 垂木)と寸法表。オレンジの部材は梁チェックで限界に近いものです。確認申請図書の構造図にも入ります。
一覧は種類ごと(母屋 A側・B側、棟木、桁鼻、小屋束、垂木)で、各部材の寸法と梁チェックの検定比(1.00 = 限界)が並びます。クリックで選択、Shift+クリックで複数。変更はそれぞれ取り消し1回で、チェックも追従します。3D構造表示を開く で同じ部材を3Dで見られ、3Dで屋根をダブルクリックしてもこの編集が開きます。
母屋・棟木・桁・片流れの登り梁が45 × 105 の垂木と一緒に骨組みに入ります。垂木 で垂木の表示を切り替え、合板 で構造用面材、金物 で N値 の金物。カットアウェイ で断面ボックスを開き、中を見られます。
垂直 は垂木の先と鼻隠しを垂直に、直角 は勾配に直角に切ります。軒天は勾配(垂木の下面)・水平(箱)・現し(板なし:垂木の先が見え、化粧垂木も入る)・なしから選び、面積が出ます。鼻隠しと破風板は材料と t × h を持ちます。すべて3D・断面・数量に入ります。
多雪地域の新しい屋根は 雨樋なし から始まります。急勾配の金属屋根では雪が滑り落ちて樋を壊すため(ニセコなどで一般的)、代わりに砂利の雨落ちを計画します。必要な所(玄関の上や緩勾配)では種類を選ぶと、屋根のすべての軒に樋が付き、竪樋も自動で配置され、最後の行に見積用の長さ(鼻隠し・破風・樋・竪樋)が出ます。
仕上げは一番外側の層で、厚さ は断面に描く屋根全体の厚み(屋根材・ルーフィング・野地板・通気層、屋根断熱ならその断熱材)です。構造チェックの屋根の重さ(軽い屋根・スレート・重い屋根)は構造の設定にあります(5章)。
雪止めがなければ、急勾配の屋根は勾配で積雪荷重を低減できます(μb)。玄関・駐車場・隣地の上では普通は雪を屋根に留めます。段は屋根に描かれ、数量に数えられます。
天井は部屋の性質なので、屋根は1つの要素のままです。勾配天井 で天井が屋根の下面まで上がり、天井の納まり で仕上げを決めます:勾配天井(部屋の 天井の構成:例えば胴縁に石膏ボード、杉板張り)、現し(天井なし:垂木・登り梁・野地裏が見える)、天井高で水平にして屋根が低い所だけ勾配。断面・3D・展開図・仕上げ数量が追従します。
直交する断面 B-B は自動で追加されます。断面図は毎回モデルから描かれます:屋根の厚さと仕上げ、切断された垂木・登り梁、桁、軒天と鼻隠し、レベルの軒高・最高高さ。断面で屋根をクリックすると選択でき、軒や勾配のハンドルをドラッグして変更できます。
4面の立面図は自動で作られ、編集のたびに更新され、レイアウトのシートにも配置済みです。屋根伏図はまだ独立したビューではありません。2階平面と配置図に上から見た屋根の外形が出ます。
地域は確認申請データ(または住所)から入り、積雪深・多雪区域の区分・屋根の重さの区分はここで設定できます。積雪荷重は梁チェックを通してすべての屋根部材にかかり(雪止めあり:勾配低減なし)、2025年基準の壁量は実際の屋根の重さを使います。
3Dの「雪」ですべての屋根に雪を載せ、「積雪深」のスライダーで深さを変えます。札幌の冬に軒やポーチがどうなるかが施主にも分かります。
屋根材は軒の出を含めた勾配なりの面積にロス率を加えて数え、軒・けらばの長さから鼻隠し・破風・雨樋・水切りが出ます。木材の行(棟木・母屋・桁・垂木・登り梁・束)は小屋伏図と同じ部材です。CSV 書き出し… で表計算へ。
価格表… で単価(屋根材 m²、鼻隠し m、垂木 m など)を一度入れれば、どのプロジェクトの屋根もモデルから値付けされます。勾配や軒の出を変えると、面積・長さ・金額が追従します。
次は:上級編で1軒の家を構造から見積まで確認します。詳しくはユーザーガイドへ。
チュートリアルは順次追加します。今すぐ質問したいときは、SumiCAD の中の AI アシスタントに聞いてください。どのツールも説明し、手順を一つずつ案内します — AI をつなぐ。